2014年6月17日火曜日

Dream Sensation

今回はラブライブの話。
一応ネタバレしまくります
まぁこのネット全盛期にネタバレもクソもないと思いますが
一応






























11話を観て凄くショックを受けました。
「μ’sはおしまいにします」の6人のセリフはすごくショックでした。
自分がこんなにこの子たちを好きだと思わなかった。
μ’sにこんなに自分が思い入れてるとは思わなかった。
この作品にこんなに思い入れが強いとは思わなかった。
3年生組は卒業しちゃうけれど、
雪穂とかアリサとかが来年(今年?)入学して、「新生μ’s!」として活動する、と思ってました。

別作品ですがひだまり荘だって茉里という新入生が入って新生ひだまりスケッチとして、
そもそもゆの宮子が入学する前のひだまり荘の住人の卒業イベントがあってこその
ゆの宮子沙英ヒロのひだまりスケッチ、みたいな(?)
卒業は避けられないけれど、また新しい仲間が来る、そう思っていました。

ちょうど本編でもにこちゃんがその「卒業システム」の話をしてくれたので、
3年生組がいなくなっても、続くと思ってました。


ただその後アリサたちが
「μ’sには入らない、自分たちは自分たちでアイドルをやる」ということを穂乃果に伝えます。
その時点でも自分は割と衝撃でした。
でも、「じゃあ卒業後は6人になっちゃうんだなあ」とか「また別の新規メンバーがはいるのかな」としか考えてませんでした。
どうせ2期では3年生卒業後の話は描かれないはずで、その後に関してはみんなのご想像に・・・
という感じで終わると思ってました。
「このまま行ったら3年後にはμ’sなくなっちゃうね~」みたいな冗談も言ったりしてました。
とにかく
とにかく、ラブライブの放送が終わってもμ’sは終わらない!そう思ってた!

「μ’sはおしまいにします」のセリフ。
みんなそんな気はしてた、とかそうなるのは分かってた、って言うけど、
自分はわからなかった!
続くと思ってた!思ってたんだよ!
別に3期が観たいってわけじゃない、他の作品みたいに年を取らない、学年は変わらず
永遠に9人のμ’sが観たいわけじゃなかった!
解散するなんて考えもしてなかった!


ラブライブを最初に知ったのはファーストライブ、もぎゅっとが発売された辺りで12年の2月。
フォロワーさんに教えてもらってそれで知りました。
初めてライブを見たのはその年のアニサマ。夏色えがおを歌ってくれました。
その夏の5thシングルWonderfulRushは自分が一番好きな曲です。
幸運なことに13年のニューイヤーライブにも参加することが出来ました。南條さんがこれなくて8人のライブでした。
アンコール後に会場を舞った「アニメもよろしくお願いします 南ことり」と内田さんが記したハートの形の発泡スチロールの板は今も宝物です。
アニメ1期も終わり9人揃っての3rdライブはとても感動的でした。

ラブライブを知ってからそこまで時間が経っているとは思わないし古参のつもりはないですが、
一応アニメ化前から追っていた(最初はそこまで積極的ではなかったけど・・・)作品ではありました。
でも、まだ2年。自分が知ってから2年ちょいしかたってません。

1期アニメが終わってファンもとても増えた(ように思える)し、実際コンテンツとしても超大きくなったと思います。
その間も、自分はラブライブを、μ’sを応援していました。
1期、2期のアニメ(特に1期アニメ)はそんなラブライブを更に好きになるのには十分でした。
夢に向けてかんばる姿、挫折、対立、友情、いろいろな要素がアニメには含まれていましたが、
自分が好きになったのは彼女たちが進む「青春の1ページ」に惹かれたからです。
9人全員が夢を持っていました。夢を求めてスクールアイドルになりました。
夢を追う姿、夢のために努力する姿、夢を叶える姿が好きでした。
メンバーそれぞれのさまざまな想いをめぐるドラマが好きでした。
「ラブライブ出場」という目標にむけてがんばるみんなが好きでした。

プロ野球より高校野球が好き、という人がよくいますが、その人達の意見で「一生懸命さが伝わってくるから」というのをよく見ます。
負けたら終わりの甲子園、3年生は夏の甲子園が最後の試合になります。
そして多くの野球少年の野球人生がそこで最後になると思います。もちろん大学野球、社会人野球、
人生の夢を叶えてプロ野球に進む子もいるでしょう。
でも、ほとんどの生徒にとってはそこが最後、なんですね
これで最後、という必死さが観客や視聴者に伝わってくるのがおそらく魅力なんでしょうね。
その最後の思い出にふさわしい場所が甲子園球場、そして夏の高校野球大会なのだと思います。

μ’sのみんなにとっての「ラブライブ」もそうなのだと思います。
3年生にとっては最後のライブ、スクールアイドルもそこで最後。
その最後の場、に向けてみんな一生懸命な姿が好きでした。
それらどれもが自分では体験し得なかった「青春の1ページ」であり、あこがれ、惹かれ、感動しました。


でも、ほんとうに最後になるとは思ってなかった!
アニメの1期は3年生組がμ’sに入るまでの様々な対立、の文化祭での屋上ライブの失敗、ラブライブ欠場、ことりちゃんの留学、穂乃果の脱退宣言など
多くの問題を乗り越え新たなスタートを切る、そんな終わり方でした。
(そういう意味で3人で歌っていたSTART:DUSH!!を9人で歌う姿は感動的でした)
アイドルの甲子園的位置であるラブライブは出場できなかったけど、また続くよ!
と言ってくれたように思えてとても嬉しかった。

確かに、新たなるスタートで終わった1期に対して、2期は明らかに「3年生の卒業」を意識したものになっていました。
話の色んな所で「3年生の卒業」を匂わせる雰囲気、言動が多かったし、季節も年の後半である秋冬が舞台となり、
全体的に「卒業」に向かっていってるのはどう見てもわかっていました。
とってつけたように「もう1回ラブライブが開催される」と言われた時も、
今度こそ本当に最後のライブなんだ、これが「夏の甲子園」的立ち位置なものになるのだと感じました。
海で9人揃って立っている時、夕方になっていたのが「終わり」を意識しているようにも思えた。
オープニングの曲も、明らかに終わりに向かっている曲だった。
学年ごとの想いが歌詞にも出ていて、送る側、送られる側の想いが伝わる曲だった。

でも、でも!
みんなが夢を叶えて作り上げた「μ’s」は終わらないと思ってた!!
3年生は卒業しても、メンバーは変わっても、それこそことほのうみ2年生組だけでなく、
まきりんぱなの3人が卒業しても「μ’s」というグループは残ると思ってた!
アリサや雪穂が入らなくても、他の下級生が入る、アリサと雪穂は同学校のライバルグループとして、
それぞれが夢のために頑張っていくものだと思っていました。
メンバーは変わっても初期9人が一番好きだね、という話で
アニメが終わっても話そうかな、と考えていたりしました。
メンバーは変わってもμ’sが存在する限り、卒業生たちの想いは残る。
それぞれの代のメンバーみんなで、μ’sという歴史を作っていく、
2期はそんな終わり方になるものだとばかり思っていました。
その「歴史の終わり」を突きつけられるとは全く想像してなかったです。



たしかに、この9人揃っての「μ’s」である、という思いは少なからずあります。
11話の中でも、「この9人じゃなきゃダメ」「一人でもかけたらμ’sじゃない」とみんなが言ってましたし、
違うメンバーが入ったり誰かがかけたらそれは彼女たちにとっての「μ’s」ではないというのはわかります。
μ’sとしての思い出はこの9人だけのものにしたい、という真姫ちゃんの言葉はすごくステキでした。
「おしまいにします」と言ったのも、「おしまいにします」と言ってから泣いてしまうのも、
メンバーがみんなそれだけ本気でスクールアイドルを頑張っていたからだと思います。
にこが一番声をあげて泣いていたのはすごく感動できました。
アイドルに対して誰よりも一番思いが強かったのは彼女だから。
本気だったから、9人で頑張ってきたから、9人で終わらせたい。9人のまま終わる。
3年生だけにつらい思いをさせたくない、9人での努力は9人だけのもの。
スタートが9人なら終わりも9人。増えも減りもしない、させない。
すごく勇気のいることです。すごくステキなことです。素晴らしいことです。
そんな決断をした、そんな決断ができた彼女たち全員に感動しました。
そんな彼女たちの決断を否定する気など全くありません。自分が間違ってた。ここで終わるべきなんだ。



でも、でも!
終わってほしくない!終わってほしくないよ!
今まで応援してきた、彼女たちの成長を、努力を、汗と涙の結晶であるμ’sというグループを、
さまざまな想いが詰まったこのμ’sをいうグループを、終わらせてほしくない、なくしてほしくない!!
自分が間違ってるのはわかってる、彼女たちの決断は素晴らしいものなのは分かってる!
そんな終わらせ方も絶対ありだし、自分はそういう展開が本当は好きなのも分かってる!
でも終わってほしくない!
みんなが作った想いを、もう二度と追うことが出来ない、そんなのは嫌なんだ!
自分はアイドルグループに対しては11話Aパートでにこちゃんが言ってたのと同じような思いだったのかもしれない。
メンバーが変わってもグループは残ってくれるほうがうれしい、そんな感覚だった。



たぶん、ラブライブというコンテンツはもう少し続くとは思います。
G’sマガジンサイドとアニメサイドでは別の世界線っぽいですし、
シングルCDももう少し続くと思います。小説の方もまだ出ますしね。
ただ、それもアニメサイドが終わりを見せた時点でいつまで続くか分かりませんね。
その時は本当にどうしよう。



卒業、解散がこんなに悲しくつらいものだとは思わなかった。
そう思ってしまうほど彼女たちに入れ込んでいるとも思わなかった。
それだけ、この作品が好きだったのだと改めて思い知らされました。
もちろん、まだアニメは終わっていません。あと2話あります。あと2話・・・
でも、もうあと2話しか無い、あと2週間しか無い。
μ’sというグループ、μ’sという場所、それがなくなるのは本当につらい。
応援してきた、それこそアニメ化前から応援してきたμ’sがなくなる。
本当につらいですし、なくなるのは本当に嫌だ。



でも、終わりにするという彼女たちの決断を否定するのは、
彼女たちの努力を応援していた身としては間違っている、そんな気もします。



本編内で真姫ちゃんは「μ’sがなくなってもアイドルは続ける」と言ってくれました。
おそらく、μ’sがなくなってもその言葉通りスクールアイドルは続けてくれるのでしょう。
1年生は2年生に、2年生は3年生に、また新しいスクールアイドルとして新たなスタートを切るのでしょう。
3年生は卒業しても新しい形でスクールアイドルに関わってくれるかもしれません。
愛すべき先輩、愛すべき仲間、仲間が卒業してもアイドルは続けるけどμ’sは終わり。
アニメ内でμ’sは結成して1年も経っていません。
1年たらずで挫折からここまでの人気を勝ち得た彼女たちの努力は素晴らしいものです。
μ’sというグループとしての失敗、成功、立ち上げから解散までの体験全て。
どれもが彼女たちの新しいスタートへの助けとなることでしょう。
新しいスタートにするために、新しいスタートを切るために、μ’sは解散する。
そんな潔い決断をできるのもやはり彼女たちが様々な努力をし、つらい思いをし、素敵な体験をしたからでしょう。
自分が好きになったのは歌やダンスもそうですが、彼女たちのひたむきさに惹かれたからだと思っています。
そんな彼女たちの新しいアイドル人生を応援しないでどうするのだろうか。
μ’sが終わっても彼女たちのアイドル人生が終わるわけではない、
きっとみんなが新しい努力の姿を、挫折を、成功を、失敗を、素敵な体験を見せてくれるはず。
自分が好きだったのはそんな姿だったはず。
ならば、μ’sがなくなってもやはりラブライブという作品は好きでいられるはず。


Dancing stars on me!の歌詞にもある「涙は青春のダイヤモンド 君を飾る光」というフレーズ、とても心に響きました。
つらく悲しい出来事で流す涙も、それは青春の輝きの一つなのだということを伝えたいのだと自分は思いました。
残り2話、μ’sとしての最後のライブ、μ’sとして最後に歌ってくれる曲、3年生の卒業、解散。
そして、新しいアイドルとしてのスタート。
μ’sという歴史が終わると考えるのではなく、彼女たちのアイドル人生の中の1ページにμ’sの始まりと終わりがあるだけのこと。
また続いていく素晴らしいアイドル人生という歴史の片鱗をのこり2話で見せてくれるはず。
「おしまいにします」宣言で泣いてしまった9人も、またラストライブの後には泣いてしまうのでしょう。
そして、また春から始まるアイドル人生もいろいろなドラマがあるはず。また泣くこともあるかもしれない。
でもどんな姿でも、どんなストーリーでも、どんな未来が待ってても自分が好きなラブライブという作品を応援していきたいです。
そして、素晴らしい「青春の1ページ」をこれからも見せてくれると信じています